rTMS(Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation)は、磁気の力を利用したうつ病の新しい治療法です。磁気を発生させるコイルを頭部に当て、脳の特定部位(意欲や思考をつかさどる前頭葉)を直接刺激します。これにより脳の血流を増加させ、低下した脳の機能を活性化させることで、うつ症状の改善を図ります。
なぜ新しい治療が必要なのか?
うつ病治療は「休息」「環境調整」「薬物療法」が一般的ですが、すべての患者さんがこれらだけでは改善するわけではありません。
rTMSは、こうした「既存の治療で効果が不十分な方」に対して、有効性が認められている治療法です。
当院では、患者様が安心して治療に専念できる環境と最新の設備を整えています。
①最新機器による「治療時間の短縮」
当院では細心の治療プロトコルに対応した機器を導入しています。これにより、1回あたりの磁気刺激時間を従来の約37分から約19分へと大幅に短縮しました。治療中の拘束時間が短いため、お体への負担を最小限に抑えながら治療を受けていただけます。
②「入院」による集中治療と休息
当院のrTMS療法は、原則として入院で行います。これには大きな理由があります。
③専門スタッフによるチーム医療
医師だけでなく、看護師、心理士、作業療法士などが連携し、治療中の生活や心のケアをサポートします。効果判定には心理士による客観的な検査を行い、最適な治療方針を決定します。
よくご質問いただく「電気けいれん療法(m-ECT)」や「薬物療法」との違いをまとめました。
| 特徴 | rTMS療法(磁気刺激) | 電気けいれん療法(m-ECT) | 薬物療法 |
|---|---|---|---|
| 対象 | 薬の効きにくい中等度のうつ病 | 重症のうつ病、緊急性が高い場合 | すべてのうつ病 |
| 麻酔 | 不要 | 全身麻酔が必要 | 不要 |
| 痛み | デコピンされるような軽い刺激 | 麻酔のため施行中はなし | なし |
| 副作用 | 治療部位の軽い痛み、不快感など | 記憶障害などのリスクあり | 吐き気、眠気、ふらつきなど |
| 生活 | 治癒直後から普段通りの行動可能 | 麻酔からの回復時間が必要 | 服薬管理が必要 |
まずは外来にて医師が診察を行います。
専門医が診療を行い、症状やこれまでの治療歴(抗うつ薬の使用状況など)を確認し、rTMS療法が適切かつ安全に行えるかを総合的に判断します。
治療が決まりましたら、入院の手続きを行います。
入院し、集中的な治療プログラムを開始します。
治療開始から3週目に、心理士による症状評価と医師の診察を行います。
退院後は外来通院にて経過を見守ります。再発防止のための生活指導や、必要に応じた薬物療法、心理社会的支援を継続します。
安全上の理由から、以下の方はrTMS療法を受けることができません。
※その他、詳細な適応条件については医師が診察にて判断いたします。
rTMS療法は健康保険が適用されます。当院では入院での治療となるため、治療費に加えて「入院料」「食事療養費」などがかかります。
【高額療養費制度のご案内】医療費が高額になる場合、「高額療養費制度」をご利用いただくことで、月々の自己負担額を所得に応じた一定額(限度額)に抑えることが可能です。詳しくは窓口にてご案内いたします。
お電話でのご予約・お問い合わせは
088-631-0181


